観光タクシーと他の移動手段の違い

観光タクシーとは、観光目的で利用される貸し切りのタクシーです。普通のタクシーのように駅前やイベント会場など街中で客を拾う、いわゆる流し営業のスタイルではなく、基本的に予約制です。観光タクシーは移動手段としてのみならず、観光地を知り尽くしたガイドの役割も果たしてくれます。これは他の移動手段と比較して、観光タクシーが持つ大きなポイントです。

観光をする際には、電車やバスなどの公共交通機関がよく利用されます。公共交通機関の利点は安価で、基本的に定時に運行されるということです。タクシーや自家用車の移動では、ルート選択を的確に行っても、渋滞や事故などで予定が狂うことがあるため、この点は大きなメリットになります。公共交通機関の欠点は、目的地が限定されることです。有名観光地を回るのなら、定期運行の数も観光客の数に最適化されているので、快適な観光ができるでしょう。しかしそれほど有名でない観光地や、あまり知られていない史跡やお店を回ろうとすれば、運行本数が少なかったり、目的地まで直通で到着できなかったりすることが多く、長い距離を歩かなければならなかったりするため、不便になります。

同様に観光でよく利用される乗り物として、通常のタクシーがあります。タクシーは駅前や有名観光地ならすぐに見つかりますし、目的地も自由です。タクシーの欠点は、公共交通機関に比べると割高なことです。また、ドライバーの当たりはずれがあります。通常のタクシーは、数日から数週間の研修だけを受けた基本のルートもままならない新人ドライバーや、ナビを使えないドライバーに当たることも考えられます。そのためマイナーな史跡や景勝地を回るなら、あらかじめ詳しいドライバーに依頼することが必要になります。

観光タクシーの最大の特徴は、交通事情だけではなく、観光地全体に詳しいドライバーがいることです。公共交通機関を乗り継いで自分たちの足で観光地を巡るとなると、各観光地の情報は事前に調べておくか、その都度その観光地のガイドに頼むようになります。しかし、観光タクシーのドライバーは地元に詳しい人が多く、観光地のガイドのような知識も持っています。何となくの希望を伝えても、適切な目的地を提案してくれますし、1日の観光通して同じ人がガイドしてくれるため、都度ガイドを調達する必要はありません。

特に史跡などは、知識を知ってから観光することで、魅力が高まる観光地です。自分で勉強して、周辺知識をつけてから観光するのが面倒という方は、観光ガイドを兼ねたドライバーと一緒に回ることで、観光地の重要なポイントを押さえた観光ができます。